書面がもたらす労働者への○○効果とは!?

おはようございます、山梨県南巨摩郡身延町の
社会保険労務士法人シャインの代表社員、中村です。

今、0歳児の世話をしていますが、
子育てと労務管理、実はちょっと似ている部分が?
そんなことについて、今回触れてみます!

【書面で労働条件を通知すること】


労働者を雇う際、書面で一定の事項を
労働者に明示することが義務付けられています。

厚生労働省
『採用時に労働条件を明示しなければならないと聞きました。』
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyunhou_4.html

「入っても人がすぐ辞めてしまう」
という会社は、まずこの事が出来ていないケースが
結構あるように思われます。

また、働く側からしても、入社時に、
こういうことをしっかりやっていると、
印象はかなり違うと思います。

【書面を出すと困るか?】
弊社が関わるにあたり、多くのケースで、
書面を作成する為の指導を行います。

そこで出る多くの意見が。
『はっきり書くと困るじゃないか』
的なものです。。

労働時間、賃金、休暇などなど、
今まで「なんとなく」でやってこれたように、
会社は思っているかもしれないです。

しかし、自分が逆の立場で考えた時にどうでしょう?
労働者側からも「こういう風に聞いてたが、
実際と違っている」という話は結構あります。

第三者的に見ても、働き手側は、
不安にしか思えないのではないでしょうか?

【働き手に安心感を感じてもらう】
労使トラブルの多くは、「言った言わない」など、
基本的なコミュニケーションの不足が原因になることが、
少なくないと考えられます。

労働条件や待遇のように、働く人にとって、
非常に重要な内容が「言った言わない」のレベルで、
働き手は安心して働くことが出来るでしょうか?

少し話は変わりますが、子供の教育などでも、
安心感があることを前提に、
親や先生のいう事を聞くと思います。

これが、いつも不安しかない状況であれば、
教わることよりも恐怖が先に来て、
「どうすれば怒られないか」ばかり考えるでしょう。

雇用となれば、相手は原則として大人ですが、
子育てと同様に、安心感がない職場で、
しっかりと能力を発揮してもらえるでしょうか?

中小零細にとって、書面を作るということは、
手間となり、かつ精神的なハードルもかなり高いと思います。

しかし、働き手不足が深刻になる時代を迎え、
そこを乗り越えられない会社は、
かなり厳しい状況を迎えることになるでしょう。

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★編集後記
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また機会があれば紹介したいと思いますが、
ある組織マネジメントのコンサルタントが、
「職番の安心感は大事」と言っていました。

大企業は、中小零細に比べ、この安心感が、
圧倒的にしっかりしていると言えると感じます。

すごいレベルの事は必要なくて、
最低限「安心して働ける職場かどうか」は、
今後、中小零細もしっかり意識すべき部分でしょう。

※本記事の記載内容は、公開当時の
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