社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。

最近口にする言葉といえば「暑いですね、、」
ばかりが続きます。

とはいえ、夏休みシーズンに入り、人の動きも少し活発に、
そしてお祭りなどもコロナ後、開催が戻ってきて、
世の中の空気も少し良い感じになってきていると思います。

この良い流れを生かすか殺すか、その一つのポイントに
なりそうなのが、今回の最低賃金だと感じます。

【R5最低賃金の目安が示されました！】
厚生労働省　令和５年度地域別最低賃金額改定の目安について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34458.html

今年は、春頃から「最低賃金の加重平均1,000円目指す」という方針が
割と強めに出ていたので、予想通りと言えば予想通りの内容だと思います。

あくまでこれは目安なので、最終的には、各県の地方審議会で話合い、
各県の最終額が決定となります。

今年の大きい動きとしては、今まで４つのランク分けだったものが、
３つのランク分けに集約され、全国の上げ幅を小さくする動きがありました。

【賃上げの背景は？】
令和５年度地域別最低賃金額改定の目安に関する公益委員見解
https://www.mhlw.go.jp/content/11302000/001127109.pdf

賃上げの背景をざっくり要約すると、「全体として景況感がよくなっているが、
原料高など、企業経営を苦しめる要因がある。
ただし、人件費は全体として上げる流れにあり、生計費も上がっていることから、
今回の賃上げの目安は妥当だ」という感じです。

世の中的にも、材料の高騰に便乗して、色々と値上げをする流れがあり、
ついでに人手不足の中で、賃上げもしないと人が集まらない、
という状況が、はっきり出てきているという事だろうと思います。

雇用の観点から言えば、賃上げだけが必ずしも雇用のポイントだとは
言い切れないと考えていますが、それでも見た目の金額が安いと、
特に非正規は他社との比較で選ばれない場面は増えそうです。

【賃上げと補助金】
厚生労働省　業務改善助成金のご案内
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001084037.pdf

このブログでも何度か触れていますが、賃上げとセットで、
業務改善するような取り組みをすると助成を受けられます。

どちらにしても、３０～４０円の賃上げが必要になるケースは増えるので、
あてはまるようであれば、助成金の申請を検討されるのは良いと思います。

取組みのタイミングなど、要件も色々ありますので、
申請をご検討の場合は、ご相談頂けますと幸いです。

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★編集後記
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最低賃金については、「今年本当に４０円いくの？」
という感じは持ちつつも、実際にその流れで動くことになりました。

この賃上げの流れへの対応は大変ですが、
雇用を継続する以上、対応が必要になりますので、
各社色々に検討しながら準備を進めて頂きたいと思います。

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