ハラスメント相談 増加中!

社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。

例年7~8月に富士登山をしていますが、
一昨年、昨年とコロナの影響などもあり、
登ることが出来ませんでした。

今年は、制限が掛かっているようですが、
一応、山頂まで行くプランを練って動いています。

天候によって難易度が極端に変わるので、
今年は晴れてほしいですが、晴れたら晴れたで、
炎天下での熱中症も若干不安です。。。

【ハラスメント相談 増加中!】
厚生労働省 「令和3年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000959370.pdf

厚生労働省で作る「総合労働相談コーナー」が全379か所あり、
都道府県労働局と労働基準監督署等に設置されています。

令和3年度、124万件の相談があり、法律で判断されるものと、
法律で判断できないものに大きく分類されます。

法律で判断されないものは「個別労働紛争解決制度」
という仕組みで解決を図ることができ、
そこで「ハラスメント」「解雇」などの対応が含まれます。

ここ数年、「いじめ・嫌がらせ(いわゆるハラスメント)」
がダントツで件数が伸びているという状況です。

今年の4月から中小企業においても、パワーハラスメント対策が
法律的にも求められることになってきましたが、
これはこういった状況への対応が必要となっている為です。

【ハラスメントを放置しておくリスク】
実務的な視点で見ると、リスクとしては下記のようなことが
考えらます。

・社員の定着率が下がり、求人への応募が減る
・労使間、社員間のトラブル対応が増える
・コミュニケーションの質が悪く、作業効率、生産性が下がる
・問題が明るみに出ると会社の評判が悪くなる

ハラスメントが起きやすい職場は、人間関係が悪く、
コミュニケーションも適切に取られず、結果、
仕事そのものの質も上がっていかないという結果を招きます。

どんなに良い人を採用したとしても、
職場内の空気が悪ければ、定着は難しいですし、
能力を発揮する以外のところでエネルギーを使ってしまいます。

中小企業の経営者とこういった話をすると
「正直、面倒」という話は多く出てきますが、
対応を進めないと、雇用そのものが難しくなっていきます。

実際にあっせんの事例が紹介されていますが、
こういった問題が発生すると、本業どころではなくなり、
会社も非常にエネルギーを使うことになります。

【ハラスメントを職場からなくしていく為に】
ハラスメントが起きやすい職場というのは、ある意味、
風土的なものもあると考えられます。

法律が適正に守られていない、ルールが不明確、
コミュニケーションが取りづらい雰囲気がある、などなど。

原因は色々なところにあると思われますが、
職場環境を良くしようという取り組みを、
意識的に進めていくことは必要だろうと思います。

近時、20代を中心として、働くことに対する意識が
かなり変わってきていると言われ、そうしたことも含め、
これまで通りの職場環境では対応が難しくなるでしょう。

社労士の立場から言えば、やはり守るべき最低限の法律を守る、
ハラスメントに関する社内研修を行う、
コミュニケーションの取り方の改善を図るなど。

会社の風土を変える為に、出来ることをひとつずつコツコツ取り組む。
職場環境の改善は、一朝一夕にできるものではないので、
トップがメッセージを発信し続け、地味に取り組むことが重要だと考えます。

【令和4年7月のweb通信です】
【テーマ】「令和4年度 キャリアアップ助成金の概要」
令和4年7月28日(木) 14時~15時
参加費:無料

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※web通信 前回のダイジェストです。

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★編集後記
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ハラスメントはここ10年くらい、最も大きな
雇用に関するテーマになってきています。

中小企業としては、取り組むこと自体が
中々難しい問題ではありますが、
雇用を維持するために必要な取組みだろうと考えます。

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