「社員が少ないから等級は不要」は間違い?中小企業が等級制度を設けるべき3つの理由
山梨、静岡を中心に活動する人事のお医者さん、
人事制度構築士の中村仁です。
8月はお盆休みもあった関係か、1か月があっという間。
でもこの間に、だいぶ涼しくなった感じもします。
まだまだ暑い日が続くとはいうものの、少し体への
負担が減るとよいな、と思っています。
【「社員が少ないから等級は不要」は間違い?】
「社員が数名しかいないから等級なんて分ける必要はない」
「フラットな組織のほうが動きやすい」と考え、等級制度を
設けていない中小企業は少なくありません。
しかし、たとえ社員数が5人や10人規模の会社であっても、
等級は複数(3〜5段階程度)設けるべきです。
中小企業が複数等級を取り入れるべき理由は、大きく3点あります。
【等級を設ける3つのメリット】
1. 求める基準と役割の「見える化」
等級が分かれていないと、入社1年目の新人にも勤続10年のベテランにも同じ
「一般社員」の枠組みで接することになります。
これでは、経営者が内心期待している「これくらいは自立してやってほしい」
「周囲を巻き込んでほしい」という基準が社員に伝わりません。
等級を段階分けすることで、各ステージで会社が求める行動基準や責任範囲が
明確になります。
2. 社員が迷わない「成長のロードマップ」になる
人事評価制度の主目的は、社員を値踏みすることではなく「育成」です。
「平社員」からいきなり「幹部・役員」へのジャンプアップはハードルが高く、
途中で成長の停滞やモチベーション低下を招きます。
ステップ1(新人・初級): 指示を受けて確実に業務を遂行する
ステップ2(自立・中堅): 指示を待たずに自力で業務を完結できる
ステップ3(リーダー): 自分の成果だけでなく後輩の育成・サポートができる
ステップ4(マネジメント・管理職): 経営方針を現場へ落とし込み、チーム全体の
目標達成と組織の成果最大化に責任を持つ
このように階段を刻むことで、社員は「今自分がどの位置にいて、何を身につければ
次に進めるのか」を自発的に把握できるようになります。
3. 昇給と評価の「納得感」を高める
明確な等級基準がないまま年功序列や感覚で昇給を続けると、
「なぜあの人のほうが給与が高いのか」「これ以上どう頑張れば評価されるのか」
という疑念が社内に生まれます。
等級ごとに求める役割と給与レンジを連動させることで、
評価結果と処遇に対する透明性が生まれ、不満の防止につながります。
大企業のような10段階以上の複雑な階層を作る必要はありません。
A4一枚評価制度では、中小企業の実情に合わせたシンプルで運用しやすい
3〜5段階の等級設計を基本とします。
弊社ではご提案する制度設計の中では、大きく3~4の等級を設け、
その等級の中で更に3つくらいのステップを設けることを基本としています。

【等級制度でステップアップを実感!】
等級とは社員を縛る階級ではなく、社員が自律的に一段ずつステップアップ
するための「案内板」です。
自社の未来を担う人材を育てるために、まずは社員が目指せる明確な階段を
整えていきましょう。
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★編集後記
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小さい会社こそ「ステップアップを感じづらい」という
課題があり、等級を設けることで、その課題を
解決に向かわせる効果は大きいと思います。
社員とも「どこまで進みたい」という話もしやすくなる為、
人事制度を入れる時には「ステップアップ実感の為」の
等級制度導入をお薦めします!
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