令和5年 中小企業の休日や労働時間は?

社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。

週末、初めて山梨クイーンビーズ(女子バスケ)の試合を
観に行ってきました
https://www.yamanashi-queenbees.com/

プロスポーツはやっぱり生で観ると迫力が違うし、
さすがお金を取って魅せるというところが、
アマチュアとは違うなーと思いました。

体育館も狭くて、音響も結構すごく、
会場が一体になる感じがすごく楽しかったので、
また時間を作って観に行きたいなーと思いました!

【令和5年就労条件総合調査】
厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 結果の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/index.html

調査の概要
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/chousa.html

当該調査は『主要産業における企業の労働時間制度、賃金制度等について総合的に調査し、
我が国の民間企業における就労条件の現状を明らかにすることを目的として実施』とあり、
現状況を知るにはちょうどいい資料だと思います。

今回は、その中でも労働時間、休日関係を少し見てみます。

≪所定労働時間≫

1日の所定労働時間は、1企業平均7時間48分(令和4年調査 7時間48分)
労働者1人 平均7時間47分(同 7時間47分)。

サービス業など「現場で働く仕事」は平均よりも長く、
「宿泊業、飲食サービス業」及び「生活関連サービス業,娯楽業」
が39時間35分で最も長いとのこと。

現場で話をしていても、「出てなんぼ」という業態の仕事は、
労働時間も長くなりがちですし、あとに出てくる休日なども、
取りづらいというのが実態なんだろうと思います。

《週休制》

週休2日をベースにした回答ですが、見ると、週休1日制は
1桁台なので、現実的にはほぼなくなってきている、という印象です。

週休2日制も「毎週2日以上休める」というところと、
「隔週週休2日」のように、週休2日取れる場合もある、
というような会社が85%。

完全に週休2日取れる会社というのが53.3%とあり、
前年度48.7%、小規模事業所も52%台なので、
完全週休2日というのがかなり増えていると言えそうです。

個人的な感覚でも、休日数を気にする会社は明らかに増えており、
おそらく働き手からの静かな圧力のようなものがある感じがします。

またよく聞きますが「求人」においても、休日数は、
相当重視されている関係で、年休数が少ないと、
求人の応募がないというとこもあると思われます。

《年間休日数》
全体の平均は110.7日。
通常週休2日で105日となるので、
週休2日以上の休日数があることになります。

30~99人の会社でも、一番多いのは100~109日なので、
ほぼ週休2日になっていると言えそうです。

逆に100日未満も全体の15%くらいはあるので、
まだ100日未満の会社もそこそこあります。

《年次有給休暇の取得》

今回の調査で年休取得率が6割を超えた、
ということがピックアップされていました。

付与された年休の半部以上使っている、
というのが調査の結果です。

少し疑問なのは、この調査の対象になっている会社は、
「割としっかりやっている会社」という印象もあり、
業態によってはまだまだ年休取得が微妙な会社は多い気がします。

ただし、最近、間違いなく年休をしっかりとれる会社は、
増えてきているので、この部分は今後、雇用をする上で、
避けて通れない話になってきたと感じます。

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★編集後記
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労働時間などはそこまで大幅に変化していませんが、
最近、年休の取得率がどんどん伸びているのがわかります。

それだけ「年休はしっかり使える」ということが、
浸透してきたということで、年休の付与義務が、
しっかり機能している結果のように感じます。

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