2023年度JAバンク山梨ニューファーマー育成スクール 講師を務めました!

社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。

この秋は本当に行事が多く、割とあちこち移動をしまくっています。
お忙しい方達の行動を見ていると、常にどこかへ移動している感じもあり、
こういう中でも成果を出し続けることは凄いなと、あらためて思います。

「付加価値をいかに高めるか」「いかに短時間で成果を出すか」
という仕事のやり方が今後益々重要になりますね。

【JAバンク山梨ニューファーマー育成スクール 講師を務めました!】
http://www.jabank-yamanashi.or.jp/agriculture/seminar/school/2023_01.php

去る11月23日に、JAバンク山梨様で行っている
ニューファーマー育成スクールの講師を務めました。
私は今回で6回目の担当です。

非常に充実したカリキュラムで、私はその中の、
「雇用管理と人材育成」を担当しています。
http://www.jabank-yamanashi.or.jp/agriculture/seminar/school/pdf/2023_01.pdf

雇用に関しては「そもそも労働関連法とは?」「雇用契約について」
「給与計算実務と社会保険について」などをお伝えしています。

またワークとして「自社の労働条件通知を作ってみる」
「労働時間の算出と実際に給与計算をしてみる」
を行っています。

労働条件を作ることで、皆さんが「なんとなく」やっていることを、
書面にすることで、自社の労働時間を整理してもらったり、
賃金の支払い(手当含む)を検討してもらったりします。

また簡単なタイムカードから、労働時間の集計をしてもらい、
その時間を基に、支給額、控除額などをすべて手計算して、
1枚の給与明細を作成します。

私も基本はソフトにやらせているので、たまに手でやると、
「これはとても手に負えませんね」と自分も思いますが(笑)、
やはり手を動かして気づく部分も多くあります。

参加者の知識も様々ですが、労働法はきちんと教わる機会が少なく、
参加された方からは「疑問だったことが解消した」
「雇用をする際の注意点に気づけた」「給与などの処理が大変」などの声。

実際、農業は社労士的にも少し専門的な分野で、
年金と同じように、ある程度知識がないと、
話をしていても全く分からないという部分も多いです。

例えば、労働基準法の「時間外労働等の適用除外(労基法第41条)」も、
ひとり歩きして「農業は労働基準法全体が適用されない」
というような勘違いも結構多くあります。

農業者・農業法人労務管理のポイント
https://www.maff.go.jp/j/pr/annual/attach/pdf/nougyou-9.pdf

半日くらいの講義なので、あまり細かいこともやりきれないのですが、
全体として「こういう部分は気を付けてほしい」というようなことを、
実務も交えてお話させて頂きました。

また労務管理とは直接関係ない部分ですが、よりよい労働環境・処遇の為に、
ブランディングで会社の魅力をアピールすることや、賃金を上げる為に売価も重要、
というような話も合わせてしています。

参加された方達の職場が少しでもよいものになり、
実務でお役に立つことを期待しつつ、今回の講義をまとめました。

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★編集後記
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1時間くらいの研修講師が多い中、この研修は、
ほぼ半日かけてじっくりやるタイプのものなので、
私も少しずつ工夫をしながら、楽しくやらせてもらっています。

やはり知識を伝え、ワークで実践してもらうことで、
初めて「ちょっとわかったかな」という風になるという感じも、
この研修の度に感じています。

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