農林水産省の方との意見交換会!

社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。

10月も半分を過ぎようとしていますが、
急に寒さがやってきた感じがします。

最近四季ではなく二季なんて言われ方をしますが、
気候が変わると、生活もいろいろと変わってきます。

今回のテーマ「農業」もその影響を大きく受ける産業。
そんな農業の雇用に関する意見交換を行いました。

【農林水産省の方との意見交換会!】
中村は、参加している「全国農業経営支援社会保険労務士ネットワーク」
(通称「社労士ネット」)にて理事を務めております。
https://www.be-farmer.jp/service/sharoushi/

今回、社労士ネットに農林水産省 就農女性課より
「農業における短期雇用」について意見交換を
したいという依頼がありました。

社労士ネット側で対応をどうするか検討され、
果樹などを中心とする季節的な短期雇用が多い
山梨の社労士ということで、私に声がかかりました。

せっかくの機会なので(?)、農業そのものにも
造詣が深い、京都の社労士 橋本將詞先生も同席して頂きました。
https://www.sr-hasimoto.com/

【農業に関する雇用の問題点とは?】
今回も話題の中で出たのは下記のような内容です。

・雇用という感覚がないアルバイト、お手伝い
 という労働力に頼っている場面が多い
・重大事故が多い産業でありながら、
 労災に対する意識、対策が不十分なケースが多い
・労働基準法の一部適用除外がある点が
 様々な労務管理の整備の遅れにも繋がっている
・生物を相手にする産業なので、計画も立てづらく、
 経営そのものに対する意識が他産業と比べると遅れている
・他産業は労働時間の制限、割増賃金制度が厳しくなる中、
 農業は適用除外となり、他産業の取り組みと差が出ている
・そもそも通年雇用が難しい生産物などもあるので、
 毎年安定した雇用をどのように考えていくか

その他にも、他産業と同じような課題としては、
下記のような内容があげられました。

・若い人たちのモチベーションの持ち方が変化しており、
 そうしたことへの対応が必要になる
・人手不足は日本国内どこも同じなので、魅力的な職場づくりを
 どのようにしていくかは産業に関係ない
・一つの傾向として「成長を感じられるような職場」
 であることが、今後は重要になってくる
・賃金が低くても離職率が低い職場は、人間関係がよい、
 自分を認めてくれる職場が多い

【これからの雇用を維持する為には?】
各産業でいろいろな事情があり、当然対策は違うのですが、
「人が働く」という意味ではどの産業も共通する部分があり、
各産業ごとの対策と、雇用環境そのものの対策が必要になりそうです。

農水省の方々も、普段聞けない現場の声ということで、
興味深く聞いてくださった様子でした。

今回のやり取りを通じて感じるのは、政策は当然重要ですが、
一つの政策で多くの問題を解決するというのは難しく、
あらためて優先順位がある部分にどう効果的に手を打つかの大切さです。

私たちも関与できる会社に対して、できる限りのことはしますが、
法律など大きい枠組みの中でできることは限られます。

今回は「農業」という分野においての話でしたが、
突き詰めるとすべての産業にも関わる話ではあるので、
社労士として出来ることを地道にやっていきたいと思います。

【令和4年10月のweb通信です】
【テーマ】「知っておきたい!最近の労使トラブル対応!」
令和4年10月25日(火) 14時~15時
講師:社会保険労務士 中村 仁(社会保険労務士法人シャイン 代表社員)
参加費:無料

申込はこちらから↓↓
https://forms.gle/eSXDWyket9o4fmF17

※web通信 前回のダイジェストです。

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★編集後記
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行政の方との意見交換のような場面は割とありますが、
熱い想いをもって取り組んでいらっしゃる方達には
助けられることも非常に多くあります。

日本が元気になる、そんなことに少しでも
役に立てるような取り組みをしていければ嬉しい、
そんなことを考えながら日々仕事に励んでいます。

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