雇用と労働関連法とは?
社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。
この12月はあちこちの忘年会にも久しぶりに参加しており、
人と会いながら色々なお話をするのはいい刺激になります。
最近はお酒を飲まずに参加することもありますが、
それでも飲む人の雰囲気の中にいるだけでも、
結構楽しい気持ちになりますね。
まだ年末に向けて仕事もガンガンやりますが、
年の節目に向け、楽しみながら過ごしていきます。
【雇用とは?】
最近セミナーなどをやる時に、必ず最初にするお話で、
ここを押さえておかないと「労働法って何?」
というつまづきになるかと思っています。
雇用というのは、会社と労働者の「雇用契約(労働契約)」になります。
これはそれぞれの立場で考えると下記のようになります。
【会社(使用者)】
労働者の労働力の提供を受ける代わりに、
賃金などを支払う。
【労働者】
自分の労働力を提供する代わりに、
賃金等を受け取る。
「雇用」と一言で言いますが、お互いにこういった契約関係に
なるということを押さえることがまず大切です。
【雇用と労働関連法】
雇用=契約、と考えると、その契約の中身について、
本来、会社と労働者が合意していれば、
自由に決めてよいことになります。
しかし、そうすると「会社」の方が契約する立場として
優位な為、会社に都合がよい契約内容で契約をしようと考えます
(人手不足時代の今は、そうでもないですが、、、)。
例えば、下記のような契約を会社が考えようとします。
・1日12時間、1週72時間労働とする。
・時給500円とする。
・休日は月に4日以内とする。
ここで「労働基準法」をはじめとする、
「労働関連法」が出てきます。
実は「労働法(労働関連法)」という法律自体はなく、
雇用契約に関する様々な法律をまとめて「労働法」
と呼んでいます。
法律は非常に多岐に渡りますが、例えばこんなものがあります
(略称含む)。
・安全衛生法
・労働契約法
・男女雇用機会均等法
・有期パート労働法
・育児・介護休業法
上記のような法律が、雇用契約をする際に、
契約の中で守らなければならない法律となる為、
雇用契約はこうした法律も意識しなければなりません。
上記の契約例を法律に照らすと、下記のようになります。
・1日8時間、週40時間以内の労働とする。
・時給988円以上とする(山梨の場合)。
・休日は1週間に1日以上とする。
そんなわけで、雇用に関する法律は、雇用をする以上
「知らなかった」では済まされない、というようなことになります。
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★編集後記
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法律の多くは「知らなかった」ということが多く、
この「労働関連法」に関しても、あちこちで説明すると、
ほぼ共通して「知らなかった」という内容が多くあります。
ですので、雇用をする以上「基本的な法律を押さえて」
会社も安心して雇用を出来る努力をすることが、
大切だろうと考えます。
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