夏の賞与、社会保険料の計算は大丈夫?手取り額の計算と注意点
社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。
行ける時には、夏に富士山に登っており、
基本的に運動しない人間なので、
この時期だけ慌てて運動を始めます(笑)。
今回も予行練習として、山梨県内の山を登ってきて、
まだ何とか富士登山も行けそうだと確認しました。
とにかくケガをしないようにだけ、
しっかり準備を進めていこうと思います。
【夏の賞与、社会保険料の計算は大丈夫?手取り額の計算と注意点】
日本年金機構 従業員に賞与を支給したときの手続き
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo/hoshu/20141203.html
さて、夏の賞与(ボーナス)の準備はお済みでしょうか。
従業員の労に報いる賞与ですが、給与とは異なる社会保険料
の計算や手続きが必要となり、毎年この時期になると
「計算方法はこれで合っていたかな?」と不安に思われる方
もいらっしゃるかもしれません。
正しい計算は、従業員の手取り額に直結し、
会社の信頼を左右する重要な業務です。
今回は、賞与計算の基本と、特に注意すべき点を
確認していきましょう。
【賞与から天引きする社会保険料と税金】
賞与の額面金額から、以下の保険料と税金が控除されます。
・健康保険料
・介護保険料(40歳以上65歳未満の従業員)
・厚生年金保険料
・雇用保険料
・所得税(源泉徴収)
【計算のポイント:「標準賞与額」】
月々の給与とは計算の基礎が少し異なります。
健康保険料と厚生年金保険料は、「標準賞与額」
に保険料率を掛けて計算します。
ポイントは、この「標準賞与額」が賞与支給額の
1,000円未満を切り捨てた金額であるという点です。
例えば、賞与が352,800円の場合、標準賞与額は
352,000円となります。
この端数処理を忘れると、保険料額にズレが
生じるためご注意ください。
【忘れがちな重要手続き:「賞与支払届」】
そして、最も注意したいのが「被保険者賞与支払届」の提出です。
賞与を支払った日から5日以内に、管轄の年金事務所または
健康保険組合へ提出する義務があります。
この届出は、将来、従業員が受け取る年金額の計算にも
反映される非常に重要なものです。
提出が漏れると、従業員に不利益が生じるだけでなく、
後々の修正手続きも煩雑になります。
賞与計算と手続きは、正確さが求められる業務です。
少しでもご不明な点やご不安があれば、弊社にご相談ください。
専門家として、貴社の円滑な労務管理をサポートいたします。
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★編集後記
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賞与支払については、色々エラーが多く、
今回ご紹介のとおり、保険料を引いていなかった、
賞与支払届を知らなかったということが多いです。
今更という内容だと思いますが、あらためて、
賞与を支払う時にはご確認ください。
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