副業・兼業時の今後の方向性は?

おはようございます、山梨県南巨摩郡身延町の
社会保険労務士法人シャインの代表社員、中村です。

新しい事務所に最近エアコンを設置。
今日軽く使ってみると、異常な効きでしたが、
夏本番を乗り切れるか、ちょっと不安です。。

【兼業・副業の問題】

 

 

 

 

 

 

 

 

厚生労働省 副業・兼業

厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン

上記のページを特設しているように、
国は今、兼業・副業を推し進めています。

その理由は、国の言葉を借りれば
『労働者が副業・兼業を行う理由は、(略)
 さまざまであり、(略)、自身の能力を一企業に
 とらわれずに幅広く発揮したい、スキルアップを
 図りたいなどの希望を持つ労働者がいることから、
 こうした労働者については、(略)
 雇用されない働き方も含め、その希望に応じて
 幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが
 重要である。』
としています。

【兼業・副業は認めざるを得ないか?】
皆様も御承知のとおり、今年の4月(中小企業は来年4月)
から、時間外労働の制限が始まっています。

つまり「労働時間は上限を決めなさい」と
言っている一方で「会社外では働きなさい」
という真逆のことを言っているように見えます。

今回の働き方改革の根本には、
「人口減少による労働力不足の解消」があります。

又もう一方では「働くことの健康問題は見逃さない」
ということも起こっています。

一企業の中で起きる健康問題は認めないままに、
「自己責任」に近い兼業・副業については、
労働力不足を補うために、認めざるを得ないということでしょう。

【兼業・副業に関する転換ポイント?】
6月5日付 日本経済新聞 電子版が
『副業の労働時間、通算見直し 割増賃金と分離』
という記事は衝撃です。

厚生労働省 「副業・兼業の促進に関するガイドライン」 Q&A

かなり複雑な管理を企業に対し求めていましたが、
今般の議論野中で、これを変えていく事を示唆しています。

確かに実務的に兼業・副業先の労働時間まで、
当該会社が管理することは不可能でしょう。

現状、労働時間の管理は企業に義務付けられているものの、
兼業・副業に関しては、自己責任の部分も、
今後は広がっていくのかもしれません。

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★編集後記
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関与先様でも、兼業・副業の話は、
少なからず生じています。

法的な問題もありますが、実務的に対応が難しければ、
定着はしていかないはずなので、
この部分に、どう国が取り組んでいくかは今後も注視が必要です。

※本記事の記載内容は、公開当時の
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