『給料の決め方』でお困りではありませんか?

おはようございます、山梨県南巨摩郡身延町の
社会保険労務士法人シャインの代表社員、中村です。

先日、3ヶ月の子供を連れてピカソ展へ。
意味も分からずボーっと観ていましたが、
後にセンスに大きな影響が出ることを期待しています(笑)。

【給料の決定方法は悩みどころ。。。】

中小企業だと、規模に関わらず、
「給料はどう決めればいいのか?」は、
非常に悩ましい問題で、多くの質問をお受けします。

「ズバリ、これです!」と言えると簡単ですが、
当然そんなに簡単にはいきません(笑)。

ただ、いくつかポイントになる部分はあり、
それを踏まえておくと、決定において、
結構いいガイドになると思います。

【一つの大きい基準は「地域相場」】
賃金額を考えるひとつの基準としては、
やはり「地域相場」が参考になるでしょう。

統計的なものであったり、求人広告であったり、
調べてみると、金額に関するものはいろいろあります。
同業他社がどういった傾向かを見ておくのは大切です。

【賃金の内訳をどうするか?】
歴史がある会社の場合、基本給が低く、
手当が非常に多いという傾向があります。

おそらく時代的な流行もあったように思いますが、
基本給が「賞与」「退職金」といった、
他の支給内容の基礎になることが多かったからでしょう。

最近の流れとしては、「賞与」「退職金」は、
基本給と切り離して制度設計する方が、
使い勝手がよい為、こちらに切り替えている事例もあります。

【手当をどう考えるか?】
昨年成立した「働き方改革関連法」の中に、
同一労働同一賃金というものがあり、
これが今、手当の考え方に非常に大きな影響を与えています。

大きいポイントは正規と非正規の是正解消。
正社員とパートタイマー等との待遇差が、
必要以上に開いていることを直したいというものです。

例えば「通勤手当」や「家族手当」のように、
直接仕事に関係のない手当については、
これからパートタイマーへ支払わないと違法になり得ます。

こういうことを加味しながら、
給与の設計をする必要があります。
参考は下記リーフレットです。

厚生労働省 リーフレット
『働き方改革~ 一億総活躍社会の実現に向けて ~」
https://www.mhlw.go.jp/content/000335765.pdf

 

 

 

 

【将来を見据えた設計を!】
これからは給料額を決めるのは、
自社の状況だけでなく、
法律的な側面を考える必要があります。

また働き手が減っていることを考えると、
人手確保も考えながら、
給料額を決めていく必要もあるでしょう。

給料の設定などでお悩みであれば、
お気軽にご連絡ください!

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★編集後記
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給料の設定は、会社の経営状況から、
社員の将来、社員のモチベーション維持など、
色々な問題が絡む、結構複雑な問題です。

弊社もお客様のお話を伺いながら、
どういう方向が一番良いかを考えて、
方向性を決定しています。

結構大変な仕事ではありますが、
やりがいがある仕事でもあります。