「ウチは大丈夫」が一番危ない!残業代未払いの共通点
社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。
8月も半ばを過ぎますが、まだ暑い日々が続き、
気を抜くと体調を崩しそうですね。
秋にかけて、最賃関係が動きを見せますので、
こちらも気を抜けない状況になりそうです。
【御社の残業代は大丈夫?】
「うちは固定残業代を払っているから大丈夫」
「管理職には残業代は必要ないはずだ」
社長、そのように思い込んでいませんか?
実は、その「大丈夫」という自信こそが、
労働基準監督署の調査で最も指摘されやすい
「未払い残業代」問題の危険な兆候なのです。
多くの会社様で見られる共通の間違いを、
3つのポイントに絞って解説いたします。
【①「固定残業代(みなし残業代)制度」の誤解】
「定額で残業代を払っているから問題ない」
これは非常に危険な考え方です。
固定残業代制度が有効と認められるには、
「基本給と固定残業代部分が明確に区分され」
「何時間分の残業代なのかが明記されている」
ことが絶対条件です。
そして最も重要なのは「固定時間を超えた分は、
追加で支払う」というルールです。
この差額分が支払われていないケースが
驚くほど多いので注意が必要です。
【②「名ばかり管理職」の問題】
「店長」や「部長」といった役職を与えれば、
残業代を払わなくてよい、というのも誤解です。
労働基準法で定める「管理監督者」とは、
経営者と一体的な立場で、採用や人事考課など
重要な職務と権限を持っていることが求められます。
自身の出退勤に厳しい管理を受けず、
その地位にふさわしい待遇を受けていることも
重要な判断基準です。
多くのケースでは、権限が不十分な
「名ばかり管理職」と判断されています。
【③タイムカードに記録されない「隠れ残業」】
タイムカード打刻後の「サービス残業」や、
自宅への持ち帰り残業、休日や深夜のメール対応。
これらを会社が黙認、あるいは指示していれば、
すべて労働時間と見なされ、賃金の支払い義務が
発生します。
「従業員が自主的にやっている」という言い訳は
通用しませんので、積極的に管理する必要があります。
…残業代に関する問題は、早く手を打つことが
何より重要です。
気になる場合は、一度ご相談頂ければと思います。
☆メルマガはこちらから登録をお願いします!
https://m2-v2.mgzn.jp/sys/reg.php?cid=F312772
—————————————————
★編集後記
—————————————————
今でも一定規模ある会社でも、残業代の計算が
誤っているというケースが少なくありません。
人手不足の時代、細かい管理をしっかりするのが、
何より重要ですので、今回のようなケースがないか、
まずはご確認ください!
《人事制度構築士 ブログ(人事評価・賃金制度)》
https://sr-shain.com/jinji_blog/
《フォロー等大歓迎です!》
YOUTUBE https://www.youtube.com/@user-sr3mk5wq6y
LINE @sr-shain
facebook https://www.facebook.com/nakamura.sr
X(twitter) @sr_shain
※本記事の記載内容は、公開当時の法令・情報等に基づいています。
≪免責事項≫
本ウェブサイトに掲載する情報には充分に注意を
払っていますが、その内容について保証するもの
ではありません。本ウェブサイトの使用ならびに
閲覧によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。