なぜ「職場」をよくしなければいけないか?
社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。
10~11月は研修会が多く、運営側にまわることもあり、
自分の仕事以外で時間を取られる場面もかなりあります。
今年は割と大きい行事にもかかわることが多かったので、
準備は大変でしたが、こういう緊張感を得る機会も少ないので、
たまにこういうことに携わるのも大事だな、なんて思います。
【なぜ「職場」をよくしなければいけないか?】
「なぜ職場をよくするのか?」というお話をすることが、
お客様とのやりとりの中でたまに出てきます。
「そんなのは当たり前でしょ」という話なんですが、
いざ自分が職場づくりをしようとすると、
なぜかそういう思考に至らないことが多くあります(笑)。
たとえば「働き方改革」。
年次有給休暇、残業時間の制限、同一労働同一賃金。
私もかなり多くの会社で具体的に改善することの
お手伝いをしてきていますが、多いのがこういう言葉。
「そんなことやったら会社が潰れる」
「経営者は大変なのに、社員は恵まれすぎている」
確かにそう思われるのもうなずけるのですが、
そういう時はこんなお話をしたりします。
「いい会社は、それに向けて取り組んでいます」
「いい社員がそういう職場で働いてくれますか?」
よりよい職場環境の整備は、皆さんが欲しいと思う
「いい社員」を雇うために必要なものだと思います。
【具体的にどんなことが行われているか?】
たとえば「労働時間、休日」の改善。
どうしても労働時間が長くなってしまう、というケースは、
建設業や運送業の場合、移動が多かったりで、
確かに改善は難しい場合が多いと思います。
ただ、製造や小売のように、自社の努力で、
なんとかできるような業種もあると思います。
その前提として「今やっていることはやめられない」
という意識が職場全体にあるように思います。
それは普段行っている作業であったり、営業時間であったり。
変えようと思えば、変えることが出来るものは
意外に多くあるはずです。
その仕事の素人ながらに「こんなことはできないか?」
という問いかけをしながら、出来ることを変えていく、
という姿勢が職場改善には必要だと思います。
【実際の改善事例】
労働時間が長い職場はまず「休めない」。
昨年あたりから、「休日がない職場は選ばれない」という
話をしながら、かなり思い切って休日を増やすということを
一緒に取り組んできた会社が複数あります。
確かに簡単にはできない話ですが、経営トップも
「そこは何とかしなければいけない」という意識で、
やり方を変えたりしながら休みをかなり増やしました。
「若い方からの応募がとても増えた」
「私生活の充実した時間が増えたと聞こえてくる」
いきなり大きなことをやるというのは難しいですが、
たとえば月の残業時間を10時間減らすことを目指す、
今やっている作業を9割の時間で終わるように工夫する。
すべてのことは積み上げで出来上がっているので、
その小さなことを一つずつ変えることで、
少しずつ全体も変えていくということだと思います。
最初は大変ですが、慣れてしまうまでの問題で、
今、年次有給休暇が取れない会社も、
一度取れるようになれば「当たり前」になります。
「できない」ではなく、「どうすればできそうか」という
軽い感じで徐々に改善のスパイラルを作っていくというのが、
今後、大きな差を生んでいく大切な考え方だと思います。
【令和3年11月のweb通信です】
【テーマ】『知っておきたい 中小企業のハラスメント対策!』
令和3年11月25日(木) 14時~15時
参加費:無料
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前回のweb通信のダイジェストです。
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★編集後記
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労働環境改善は確かに難しいところが多いですが、
小さなひとつを改善すると「できるね」とわかり、
そこから良い職場になっていくことは多いです。
そんな時に「アドバイスをもらえてよかった」
と感謝されることが、この仕事をしているうえで、
嬉しい事のひとつです。
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