「年間休日数」をどうすればよいか?

社会保険労務士法人シャイン
代表社員の中村仁です。

今年も色々ありましたが、残り約2週間。
悔いのないように最後締めくくりたいですね。

【年間休日数は重要?】

今年、色々な相談がありましたが、最も印象に残っているのが、
「年間休日数」に関する相談。
業種を問わず、求人の関係からも気にする会社が増えました。

ひとつの参考データがこちら。
厚生労働省 令和3年就労条件総合調査 結果の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/21/index.html

年間の休日数については、企業規模でも違うのですが、
110.5日という事で、令和2年が109.9日だったようなので、
微増していることになります。

1日の労働時間でも必要な休日数が変わってくるのですが、
一般的に多い1日8時間労働の会社なら最低105日、
1日7時間30分労働の会社なら最低87日必要です。

参考までに業種別の1日の労働時間等です。

【休日数をどう考えるか?】
相談を受けた時に「この休日数で大丈夫ですか?」
という内容が割と多い印象があります。

その時の答えとして多いのが「法的には大丈夫です。
ただし、この条件で労働してくれるかは別の問題です」

つまり、最近の傾向として、法的に問題がないのは当然ですが、
それを若干でも上回るような環境にしないと、求人などで
応募がないという状況が割と多いのです。

逆の言い方をすると、休日数が一定ない場合、
そもそも求人を見てもらえないというケースも多いようで、
ハローワークの窓口でもそうしたアドバイスは増えているようです。

【その他、休日で考える事】
やはりニーズとして多いのは「土日」休みの会社。
休日数が多くても、土日休みでない場合、
選ばれづらい職場になっている傾向は強いようです。

また上記の通り、1日8時間勤務の会社であれば、
法的には105日あれば問題ないのですが、
祝日を含めると120日程度となります。

インターネットで求人を調べてみると、
「土日休み」「休日120日以上」などが同時に出てきますので、
そうした基準が働き手の重要なポイントになっていると考えられます。

今年、年間労働日数・休日を検討するにあたり、
休日数を増やしたいという相談が多かったので、
今後の休日を検討する際の参考にして頂ければと思います。

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※web通信 前回のダイジェストです。

 

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★編集後記
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「多様な働き方」と一言でいいますが、実際に働き手にあわせた
労働時間の検討が各会社でかなり進んでいる感じがします。

ただ、何も考えずに労働時間を設定すると意外と変更が難しく、
使いづらい制度になっていることもあるので、検討の際は、
お気軽にご相談を頂けるとよいかと思います。

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