部下の話を「きく」姿勢とは?

人事のお医者さん、人事制度構築士の中村仁です。

認定コンサルタント・人事制度構築士

週末、子育てに関する研修を聞いてきましたが、
参加していたのは保育士の皆さん。

素人がボケーっと参加していましたが、
どの業界も悩みがあるんだな~と。

特に「子育て」という答えのない世界に、
法律がうるさく介入してくるので、
それでメンタル不調になる人もいるのだとか。

人事も答えのない世界ですが、
「一定の知識」は必要だと思うので、
今回のような基本が大切だと考えています。

【コミュニケーションは取れていますか??】
部下とのコミュニケーションについて、
「普段からよく取っている」というお話を
良くお伺いしますが、果たして本当にそうでしょうか?

あわせて「部下がいう事をきかない」という話も
よく聞きますが、こちらも本当にそうなのか、
と感じることがよくあります。

両方ともよくあるのが「こちらが言いたいことを
言っているだけ」で「伝わっていない」
ということがよくあるように感じます。

コミュニケーションなので「伝わってはじめて成立」
するものだと思いますが、結構相手(部下)の話は
聞いていないということが多いのではないでしょうか?

また、部下の話を「きく」というのが、
やり方によって大きく異なります。

良くある話ですが、3つの「きく」がありますね。

・聞く
・聴く
・訊く

それぞれどんな違いがあるのでしょうか?

【人の話を「きく」?】
①聞く
この「聞く」の場合は、積極的にきくというより、
意識せずに聞こえてくるというニュアンスで使われる
ことが多いかかと思います。

英語で表現すれば「hear」が近いでしょうか。

仕事上では「情報を取りに行く」というよりも、
「情報が入ってきた(聞こえてきた)」という感じで、
自身に必要かどうかは関係ないことも多いでしょう。

②聴く
この「聴く」の場合は、「聞く」と比べて、
積極的にきくというニュアンスで使われます。

よく漢字をばらして「十の耳をもってきく」
というくらい「意識してそのことをきく」となります。

英語で表現すると「Listen」が近いでしょう。

③訊く
この「訊く」は、自分の知りたいことを相手に問う、
ということで、①、②と違い、主体はこちらになります。

英語で表現すれば「Ask」が近いでしょう。

ただ入ってくる情報を待つのではなく、
積極的に情報を取りに行く姿勢となります。

【どの「きく」を使うのか?】
業務上で、一番使いたいのは「聴く」です。

業務そのものについてもそうですが、上司・部下で、
部下の状況などを確認する時には「聴く」姿勢を持つことは
非常に大切です。

大きな理由として「相手との信頼関係を築く為」に、
まず相手の話をしっかり聴くことが重要だからです。

想像してみてください。

何か話したときに「意見してくる人」「反論してくる人」 と、
「よく話を聞いてくれる人」とでは、どちらが話しやすいでしょうか?

もちろん、こちらが意見を求める場合は、
意見をしてもらわなければ困りますが、まずは
「自分の話を聞いてくる人」が好ましい人が多いでしょう。

上司・部下の関係性になると、どうしても上司は、
自分の考えや意見で押し通そうとしてしまいますが、
まずは「部下の話を聴く」姿勢が必要です。

面談などでは「聴く」ことが当然必要になりますが、
普段の業務でも、「聴く」ことを意識することで、
良質なコミュニケーションにつなげることができるでしょう。

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★編集後記
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私自身も業務上で「聴く」を意識していますが、
しっかり出来ているか、いつも振り返ります。
まずは意識することから始めてみましょう!

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