人事評価を機能させる面談の頻度は?

人事のお医者さん、人事制度構築士の中村仁です。

認定コンサルタント・人事制度構築士

今年も半分が終わったな、、、なんて思っているうちに、
7~8月も予定を考えてみると、あっという間に終わりそう。

やろうと思っていることも、きちんと計画を立てないと、
忘れてしまい、そのまま時間が流れていく、、、
ということが結構あります。

今回のテーマもそんな話の一つではないかと思います。

【人事評価を機能させる面談の頻度は?】
人事制度をやっている会社の多くが、面談を行うと思いますが、
頻度はどの程度でしょうか?

一般的に考えると、目標設定の期初に1回、期末に1回。
これがもしも、半期ごとで行うとすれば、年に4回程度、
というところが多いように思われます。

実際、この頻度で行うとどんな感じでしょうか??

私自身も経験がありますが、期初に「目標を立てましょう」ということで、
今期取り組みたいことなどの目標設定を行います。
当然、上司にもそのことを伝えます。

期中、頭の片隅に残っていればよい方で、
大体「立てた目標を忘れてしまっている」。
これは本人も、上司も、というケースが多いでしょう。

そして、期末に「評価しましょう」ということで、
面談をする為に、期初に作成した資料を確認し、
「忙しくて、できませんでした」ということが多いように思われます。

【何のための評価制度か?】
よく「目標を自分で立てさせて、モチベーションアップさせたい」
というようなお話を伺います。

自分で立てた目標に向かって進む方が、
確かに他人に立てられた目標に向かうよりも、
成果は出やすいように思います。

目標を立てる事についての難しさは、一旦置いておいて、、、。
皆さん自身も「今年はこんなことに取り組もう」と、
評価制度などなくても、考えることは多いと思います。

一定の期間が経って、その目標は達成されているでしょうか??
出来ているとすれば、「とても素晴らしい人」だと思います。

「やろうと思っているけど」「結局できなかった」ということで、
時間ばかり過ぎる、という方が圧倒的に多いと思われます。

「テスト勉強」「ダイエット」「○○の試合」など。
中長期的に取り組む必要があるものは、
やはり思ったところまで仕上げるのが相当難しいものです。

仕事上は、基本的に上司がいるはずなので、
その上司が最終的に評価しますが、評価の時に困るのが
「本人は頑張った(つもり?)が、上司が評価してくれない」状態。

これにも、様々な要因があると考えられますが、
大きな要因の一つが「期中のコミュニケーションや方向修正の不足」
が挙げられると考えられます。

【面談の頻度=早期の方向修正】
例えば、スポーツの試合などを思い浮かべてみます。

監督と選手が会話を出来る状況にあって、
選手はベストを尽くして試合をしましたが、
結果、敗けてしまいました。

試合中、監督は「もっと○○だった」と思っていたとしても、
それを伝えていなかったとすれば、試合中に伝えるべきでは?
と普通は考えると思います。

評価制度もそれに近いものがあり、期中に上司と、
「目標に向かって話す機会」が多ければ多いほど、
その修正はしやすくなるはずです。

例えば半年間、本人は本人で「目標に向かって頑張っている」と
色々やっていたとしても、「上司から見て方向がずれている」場合、
期末にそのすり合わせをしたとすれば、遅すぎることになります。

更に悪いのは、本人は「頑張った」と思っているのに、
上司から「できていない」という大きなすれ違いに繋がり、
結果的に「評価制度に対する不満」にも繋がり得ます。

【面談の適切な頻度は?】
では「面談の適切な頻度は」ということを考えると、
「2週間に一度」という風に考えています。

なぜ「2週間」か?

人間は言葉があるので、「後からでも伝えればいいや」と思いますが、
動物の習性として「フィードバックは早い方がよく」、
いかに言葉であっても「2週間を超えると効果がなくなる」と言われています。

つまり、何かの行動があった時に、それが良いことでも悪いことでも、
2週間以内に本人に伝えないと、伝えたことの効果がなくなります。

極端な話、毎日顔を合わせる関係でありながら、
半年後に「半年前のあれよかったよ」と言われても、
「何をいまさら」と思ってしまわないでしょうか?

結局、何かに向かって行動をする場合、短期間で方向修正を掛けながら、
中長期的に取り組むというのが、一番結果に繋がると言えるでしょう。

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★編集後記
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弊社内でも定期的に面談を行っていますが、
出てくる話題は「ここ1週間程度」のものが多いです。

下手をすると2~3日前にやったことすら忘れてしまう(笑)。
面談は「多く、短時間で」がポイントだと思います。

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