何のための「人事評価制度」?

人事のお医者さん、人事制度構築士の中村仁です。

認定コンサルタント・人事制度構築士

周りでさんざん言われている気もしますが、
近年「春と秋がない」感じがしますね。

5月に入ったら、暑いと寒いが交互に来て、
「涼しいいい日」というのが、極端に少ない気が。

どこかで「環境保全は目先のどうのこうのではなく、
人類自体が生き延びる為に必須の取組み」なんて
聞いた気もしますが、まさしくその通りのように思います。

【何のための「人事評価制度」?】
「御社には人事制度がありますか?」

中小企業の間では、こんな質問がよくありますが、
これは「御社には就業規則がありますか?」と、
割と近い感覚の質問だと思っています。

大事なのは「制度やルールがあること」ではなく、
「それが機能しているか?」というところだと思います。

就業規則に関していえば、法的にも10人以上の雇用があれば、
作成が義務となってくることから、かたちとしてはあっても、
逆にない方がよいくらいの規則ということもあります。

具体的には「とりあえず作ったけど、10年も変えていない」
というような場合、ほぼほぼ法的には何か問題があったり、
実態と合わない規定(ルール)があったりします。

規則の見直しをするに辺り、会社の方と確認していくと
「そんなことがかかれているんですね」というような、
リアクションが少なくないのはそういう理由です。

話がそれましたが、人事制度も「機能しない制度」がある場合、
もしかすると「ない方がよい」ということもあるかもしれません。

結局「何のためにやっているのか?」を社長も含め、
見失ってしまっているように思われます。

【何を目的とするか?】
「人事評価制度」を入れる目的として「社員のモチベーションアップ」
「社員に未来を見せたい」「公正な評価をしたい」と当然
「社員の状況改善」的な理由が多いと思います。

これらも目的としては間違っていないと思いますが、
最終的には「会社の業績向上」「継続可能な組織づくり」
というように「会社」によいものでなくてはいけないと思います。

よく「社員の満足度」を高めようとするあまり、
制度の軸がブレていき、結局評価結果が調整されたりして、
本来の目的を果たせなくなるという事が起きたりします。

人事評価制度だけでなく、会社で取り組む多くのことは、
「何のためにやるのか?」という目的を頻繁に確認し、
その軸がぶれないようにすることが大切です。

特に人事制度については、時間も相当に使ったり、
社員の処遇にも関わる大切な制度なので、
目的がぶれずに「機能しているか」を確認したいですね。

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★編集後記
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先日、経営者同士の話の中で「人事評価制度は必要か?」
というような話の中で、色々な意見がありました。

「社員の財布(処遇)を触る重要な制度」でもあるので、
やる以上は、制度設計・運用をしっかりとしたいものです。

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