人事制度 構築の流れは?
人事のお医者さん、人事制度構築士の中村仁です。
これまでも中小企業の人事制度設計などに関わってきましたが、
令和4年10月から「人事制度構築士」という肩書も持ちつつ、
より活動を広げてまいります。
【人事制度構築の大まかな流れ】
いきなり人事制度を導入するといっても、
「何からやるのか?」というお話になります。
基本的な流れは下記のような感じです。
標準的にはこの工程を6カ月程度で進めますが、
会社が制度開始したいタイミングなども踏まえて、
多少、調整しながら進めていくことになります。
では、ひとつずつ見ていきます。
【①目的の明文化】
ズバリ「何のために人事制度を導入するのか」を
最初に文書化しておきます。
「業績向上」「社員のモチベーションアップ」
「待遇の見える化」「人材育成」などなど。
この部分も会社によって異なりますが、
「何のためにやっているのか」がやっていると
ブレていってしまうので、最初にしっかり確認します。
【②等級制度の作成】
人事制度構築士としては基本的に「役割等級」という
「等級ごとに役割を設定する」という方法を取っています。
例えば、大きく3つ程度の役割「スタッフ層」
「リーダー層」「マネジメント層」という感じで等級を分け、
それぞれの役割を下記のように設定します。
「スタッフ層」…現場での業務を中心に行う
「リーダー層」…スタッフ層をまとめながら、現場業務をまわしていく
「マネジメント層」…経営的な数字を見ながら、方針を決めていく
また、すべての職種を同じ枠組みにはせずに、
社内を3~4部門で整理したりします。
図では「営業」「税務」「コンサル」としていますが、
これは当然、会社ごとに変わってきます。
【③評価制度の作成】
最初の山場ともいえるのが、この「評価制度の作成」です。
②で決定した等級ごとに、「その等級で求められる役割」を決定し、
それをどんな項目で確認するか、という作業です。
上記の3つの等級でいえば、下記のような項目になってきます。
「スタッフ層」…報連相、継続力、ITスキル、ビジネスマナー、コミュニケーションなど
「リーダー層」…指導・教育、リーダーシップ、プレゼン力など
「マネジメント層」…組織運営、分析力、プロジェクト管理、マーケティングなど
上記のような項目をもう少し具体的な内容として、
評価シートの具体的な評価項目としていきます。
これは会社によっても、業種によっても変わってきますが、
最初はある程度、ひな形のようなものをベースにしながら、
どういう項目を組み合わせるかという感じで進めていきます。
次回以降で、④以降の内容を見ていきたいと思います。
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★編集後記
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今回、基本的な内容からご紹介していますが、
会社によっては、ある程度出来ているところもある、
などとなると、そういうものも含めて進め方を検討します。
どんな風に進めていくのか、というイメージを、
まずは持って頂けたらと思います!
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