中小企業に最適な給与制度はどれ?「職能給・職務給・役割給」を徹底比較!

人事のお医者さん、人事制度構築士の中村仁です。

認定コンサルタント・人事制度構築士

周りで花粉症と思しき人が少し増えています。

私も花粉症なので、毎年1月頃から薬を飲み始めれますが、
少し薬を飲むのが遅れると、かかりつけ医から「遅い」と
注意を受けたりもします(笑)。

たかが花粉症かもしれませんが、体調の不良に直結しやすく、
仕事においても、当然パフォーマンスも相当低下します。

人事もすべて「予防が重要」だということをよく感じますが
今年から花粉症と思われる方は、私の経験からも、
無理をせず早めに病院にご相談いただくのがいいかなと思います。

【中小企業に最適な給与制度はどれ?「職能給・職務給・役割給」を徹底比較!】
自社の給与制度がどのような基準で決まっているか、
明確に答えられますか?

「なんとなく年齢や勤続年数で…」
「社長の頭の中の評価で…」という企業も
少なくありません。

しかし、会社が成長し、社員の顔ぶれが多様化してくると、
属人的な評価には限界が来ます。

社員が納得し、モチベーション高く働ける組織を作るためには、
自社に合った給与制度の構築が不可欠です。
ここでは、代表的な3つの給与制度を比較してみましょう。

1. 職能給(人に紐づく給与)
「その人の能力(何ができるか)」に対して支払われる、
日本企業で最も伝統的な制度です。

メリット: 「この仕事しかしない」という縛りがないため、
異動や配置転換がしやすく、ゼネラリストを育成しやすい。

デメリット: 能力は一度上がると下がらない(とみなされる)ため、
年齢や勤続年数とともに給与が上がり続ける「年功序列」に陥りやすい。

【中小企業にとっての現実】
「能力はあるが、今はその能力を発揮するポジションがない」
という場合でも高い給与を払い続けなければならず、
人件費の硬直化を招きやすいのがネックです。

2. 職務給(仕事に紐づく給与)
「担当している仕事内容(職務)」に対して支払われる、
欧米で主流の制度です。
最近ニュースでよく聞く「ジョブ型雇用」のベースとなる考え方です。

メリット: 「この仕事の価値は〇〇円」と明確に決まっているため、
年齢や性別に関係なく「同一労働同一賃金」を実現しやすい。

デメリット: 職務記述書(ジョブディスクリプション)に
書かれていない仕事はやらない、というセクショナリズムを生みやすい。

【中小企業にとっての現実】
大企業のように仕事が細分化されていない中小企業では、
「営業だけど手が空いたら出荷も手伝う」といった柔軟性が命です。
職務給を厳密に導入すると、この柔軟性が失われてしまうリスクがあります。

3. 役割給(ミッションに紐づく給与)
「会社がその人に期待する役割・ミッション」に対して支払われる制度です。
これが、私が中小企業に最もおすすめしている制度です。

メリット: 「仕事内容」の縛りほどガチガチではなく、
「能力」の評価ほど曖昧でもありません。
「課長としての役割(チームの目標達成とメンバー育成など)」
を果たしていれば評価され、役割が変われば給与も柔軟に変動します。

デメリット: 「期待される役割」を言語化し、
社員と合意形成するためのコミュニケーションの手間がかかります。

【中小企業にとっての現実】
中小企業には、「職能給の柔軟性」と「職務給の納得感」の
”いいとこ取り”ができる役割給がベストマッチします。

年齢に関係なく、重要な役割(ミッション)を担う社員に
しっかり報いることができるため、若手の抜擢や中途採用の
即戦力化にも非常に有効です。

【3つの制度の比較まとめ】

【まとめ:中小企業が目指すべきは「役割給」へのシフト】
「能力があるから(長くいるから)給与が高い」のではなく、
「会社が求める役割をしっかり果たしてくれているから給与が高い」。
この当たり前の構造を作ることが、強い組織づくりの第一歩です。

今の評価制度が「なんだかモヤモヤする」「頑張っている若手が辞めてしまう」
と感じている経営者の方は、ぜひ「役割給」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

弊社が提案する制度は、単純に枠組みだけを提供するのではなく、
導入する会社の実態、ニーズ、要望を踏まえつつ、
各社オリジナルの制度になるようにアレンジも致します。

人事制度の導入は時間、コストも相当にかかる為、
まずはどんな制度かをお気軽にお問合せください。

会社のビジョンと社員のベクトルがピタッと合う瞬間を、
ぜひ体験していただきたいと願っています。

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★編集後記
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今回は少しテクニカルでマニアックなお話ですが、
「導入を考えている制度がどんな内容か」を整理しておくのは
とても重要になってくると考えます。

いくつか検討をする中で「これはどのスタイルか?」
という意識をしながら、是非ご検討ください。

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