中小企業の評価は「えんぴつなめなめ」!?
人事のお医者さん、人事制度構築士の中村仁です。
この週末、富士登山をして、ご来光を拝んできました。
実は弊社名「シャイン」は、このご来光に由来しています。
どういうことか?
「輝く(Shine)」と「社員(働く人)」をかけて、
「輝く社員づくりに貢献したい」という想いを込めています。
元々はご来光を拝みながら「輝く日本人を増やしたい」
という想いがスタートでした。
また初心に戻って、頑張っていきたいと思います!!
【中小企業の評価は「えんぴつなめなめ」!?】
人事評価制度、、、と聞くと、つい身構えてしまいますが、
制度設計の初期段階で、経営者に現状の評価や、
社員の立ち位置(このくらいの仕事をしている)を伺います。
同時に、給与設計の関係で、各社員の給与も確認します。
すると、大体の場合、綺麗に「活躍している社員は、
評価、待遇もそれなりによい」ということがはっきりでます。
言われてみれば当然のことだと思いますが、
会社の中で頑張っている、活躍している人が、
相応の評価を受けるのは自然なことです。
ある意味、中小企業(特に零細企業)における社員の評価は、
評価制度がなくても、うまくいっている可能性があります。
また評価制度などがなくても、社員への評価はもちろん、
社員のモチベーションアップもうまくできている会社もあります。
モチベーションアップという点に関していえば、
「社員の仕事ぶりに対して、フィードバックがうまくできている」
ということがひとつ大きな要因と考えられると思います。
給与もひとつのモチベーションかもしれませんが、
「この間の仕事よくできていたね」などの声掛けが、
モチベーションにはとても効果的と考えられます。
【なぜ、人事評価制度を入れたいと思うのか?】
これが段々できなくなってくるのが「社員数の増加」
等が原因で、「経営者の目が行き届かなくなる」
ことから、評価することが難しくなるということです。
今までは「経営者の感覚」でやっていたところが、
「もう少し仕組化しないといけない」ということが、
実務上出てきてしまう、というところでしょう。
また、処遇決定に際して「評価を見える化して納得度を高めたい」
という声もよくあるところです。
「鉛筆なめなめ」は、あくまで感覚や想いなので、
それをもう少し「可視化」出来るようにしたい、
という要望が評価制度の導入のひとつの要因と言えそうです。
【評価制度導入でうまくいく??】
うまくいくかどうかは、一概に言えませんが、
評価制度導入でかえって、社員の評価関係が、
うまくいかなくなった、という話はあるようです。
ある意味、点数が可視化されたことで
「私はもっと頑張っている」と感じる社員などが、
その評価を受け入れられない、などが多いようです。
似たような話で、就業規則や条件通知など、
今まで「暗黙値」としてあいまいだったものが、
ハッキリしてしまったが故の問題かもしれません。
この変化の結果、「評価制度がうまくいかない」
という話も多く、それは「運用」による問題も
多くあるかもしれません。
以前の記事「人事評価を機能させる面談の頻度は?」
のように、人事評価制度を機能させるためには、
運用に少し着目する必要があると考えられます。
結局「人事評価制度」は道具なので、
入れて終わりではなく、それをどう使っていくか、
というところが大切かと思われます。
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★編集後記
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中小企業の場合「しっかりやるほどボロが出る」
ということは、結構ある気がします
(特に労務管理など、社員に関すること)。。。
ただ、社員に関わることは「それをしないと、
そもそも問題」ということも多く、出来るだけ
「明示・明確」に取り組むことも大切だと考えています。
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